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<解説>航空戦術教導団の新編について

昨今の科学技術の発展にともなう装備の近代化や軍事技術の向上は目覚ましく、電子戦やネットワークを用いた部隊運用など、戦術レベルにおいて変化する戦闘様相に、適切に対応していくことが求められている。このため、空自は、わが国の防空能力の相対的低下を回避し、航空優勢を確実に維持できるよう、高度な戦術技量を一層効果的に向上すべく、平成26年度に、航空総隊直轄部隊である飛行教導隊(新田原基地)、高射教導隊(浜松基地・千歳基地)、基地警備教導隊(百里基地)などの訓練・演習を支援する部隊および電子戦関連部隊を統合し、航空戦術教導団を新編することとした。

これまで、空自における戦技・戦法に関する調査研究および各部隊に対する教導などは、機能ごとに整備した各教導部隊により実施してきた。

航空戦術教導団を新編することによって、これまでの機能別の部隊運用のみならず、複数の機能を連携させた戦技・戦法などを組織的かつ継続的に調査研究するとともに、電子戦機能を含め、各種機能を連携させた教導により、部隊運用能力を向上させ、各種事態により実効的に対処することが可能となる。

航空戦術教導団の新編についての図