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<解説>護衛艦および潜水艦の増勢について

新防衛大綱においては、常続監視や対潜戦などの各種作戦を効果的に遂行し、周辺海域の防衛や、海上交通の安全を確保し得るように海上優勢を確実に維持することとしている。

このため、海自の艦艇部隊について、護衛艦部隊を54隻体制に増勢するとともに、潜水艦部隊を現状の16隻体制から、22大綱に引き続き22隻体制に増勢することとしている。

この隻数の増加にともない、護衛隊および潜水隊の総数は、現状の体制からそれぞれ1個隊増加し、護衛隊が14個隊体制、潜水隊が6個隊体制となる予定である。

また、護衛艦部隊の増勢にあたっては、経費状況も考慮しつつ、必要な機能を確保するとの観点から、「新たな護衛艦」を導入することとしている。この新たな護衛艦は、取り外し可能な装備の搭載により、従来は掃海艦艇が担っていた対機雷戦機能を備えるなど、多様な任務に対応できる艦とする予定である。また、たとえば、船体のソーナーを装備せず、えい航式ソーナーを活用するなど、装備・機能を厳選することにより、既存の汎用護衛艦と比べて船体のコンパクト化を図る予定であり、その詳細については、今後、新中期防期間の後半の調達開始を目指し、防衛省として検討を深めていく。

護衛艦などの体制の画像

今後の護衛艦などの体制(予定)

新たな護衛艦の機能の画像

新たな護衛艦の機能(無人航走体などによる機雷掃海)