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第II部 わが国の安全保障・防衛政策

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第2節 国家安全保障戦略の概要

1 策定の経緯と趣旨

わが国の安全保障をめぐる環境が一層厳しさを増している。この中で、豊かで平和な社会を引き続き発展させていくためには、わが国の国益を長期的視点から見定めたうえで、国際社会の中でわが国の進むべき針路を定め、国家安全保障のための方策に政府全体として取り組むことが必要である。そのため、外交政策と防衛政策を中心とした「国家安全保障戦略」(「戦略」)を策定するよう、13(平成25)年9月に安倍内閣総理大臣から指示があった。

「戦略」策定の作業は防衛大綱の見直しと並行して進めていくこととした。政府はこの作業に資するため、同年9月から有識者などで構成する「安全保障と防衛力に関する懇談会」を開催した。懇談会は7回開催され、精力的な議論が行われた。「戦略」は同年12月4日に設置された国家安全保障会議で審議され、同年12月17日に国家安全保障会議および閣議において決定した。

「戦略」の内容は、おおむね10年程度の期間を念頭に置いたものであり、政策の実施過程を通じて、国家安全保障会議において定期的に体系的な評価を行い、適時適切にこれを発展させていくこととなる。

安全保障と防衛力に関する懇談会の画像

「安全保障と防衛力に関する懇談会」の様子【内閣広報室】