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第II部 わが国の安全保障・防衛政策

防衛白書トップ > 第II部 わが国の安全保障・防衛政策 > 第2章 わが国の安全保障と防衛を担う組織 > 第1節 国家安全保障会議の創設 > 1 経緯

第2章 わが国の安全保障と防衛を担う組織

「防衛力」は、国の安全を守る最後の「砦」であり、他に代わる手段は存在しない。13(平成25)年12月、国家安全保障会議が創設され、わが国の外交・防衛政策の司令塔として機能している。また、わが国において防衛力を担う防衛省・自衛隊は、様々な組織で構成されている。

第1節 国家安全保障会議の創設

1 経緯

12(平成24)年12月、第2次安倍内閣が成立すると、安倍内閣総理大臣は、その就任記者会見において、国家安全保障会議の設置など、外交・安全保障体制の強化に取り組むと表明した。

これを受けて、13(同25)年2月、内閣総理大臣を議長とし、内閣官房長官(兼国家安全保障強化担当大臣)、内閣総理大臣補佐官(国家安全保障会議担当)のほか有識者をメンバーに加えた「国家安全保障会議の創設に関する有識者会議」の初会合が開催された。有識者会議では、全6回にわたって、「国家安全保障会議」の所掌、目的、情報の活用・政策判断、組織のあり方など、そのあるべき姿について検討が行われた。ここでの議論を踏まえ、政府は内閣官房に設置した「国家安全保障会議設置準備室」において「安全保障会議設置法等の一部を改正する法律案」(国家安全保障会議設置法案)を作成した。同法案は、同年11月27日に国会で成立し、同年12月4日に施行された。14(同26)年1月7日には、国家安全保障会議の事務などをつかさどる国家安全保障局が内閣官房に設置された。