国家防衛戦略では、自衛隊が能力を十分に発揮し、厳しさ、複雑さ、スピード感を増す戦略環境に対応するためには、宇宙・サイバー・電磁波の領域を含め、戦略的・機動的な防衛政策の企画立案が必要、としている。こうした機能を抜本的に強化するため、関係省庁や民間の研究機関、防衛産業を中心とした企業との連携を強化するとともに、防衛研究所を中心とする防衛省・自衛隊の研究体制を見直し・強化し、知的基盤としての機能を強化することとしている。
国家防衛戦略などにおいて、戦略的・機動的な防衛政策の企画立案機能を抜本的に強化するにあたり、有識者から政策的な助言を得るための会議体を設置することが明記された。こうした方針を踏まえ、2024年2月、各界を代表する有識者や専門家からなる「防衛力の抜本的強化に関する有識者会議」第1回総会を開催した。同会議では、防衛力の抜本的強化や安全保障と経済成長の関係について率直な議論が行われた。
そのほか、国家防衛戦略などにおいては、自衛隊の将来の戦い方とそのために必要な先端技術の活用・育成・装備化について、関係省庁や民間の研究機関、防衛産業を中核とした企業との連携を強化しつつ、戦略的な観点から総合的に検討・推進する態勢を強化することとしている。
防衛研究所をはじめとする防衛省の研究・教育機関では、知的基盤としての機能強化のため、平素から政策立案に資する成果を生むべく、研究の質的向上に取り組んでいる。また、こうした研究成果を含め、わが国の安全保障政策に関する知識や情報について、国民の理解をより一層増進する観点から、
など、知的基盤の強化に関する各種取組を進めている。
資料:防衛力の抜本的強化に関する有識者会議
URL:https://www.mod.go.jp/j/policy/agenda/meeting/drastic-reinforcement/index.html