第II部 わが国の安全保障・防衛政策
2 令和5年度の防衛力整備
令和5（2023）年度の防衛力整備は、令和9（2027）年度までに防衛力を抜本的に強化するために必要な取組を積み上げ、整備計画の初年度として相応しい内容と予算規模を確保した。
具体的には、将来の防衛力の中核となる分野について、スタンド・オフ防衛能力及び無人アセット防衛能力などについて予算を大幅に増やしている。また、統合防空ミサイル防衛能力、宇宙・サイバーを含む領域横断作戦能力、指揮統制・情報関連機能、機動展開の能力・国民保護、持続性・強靱性、防衛生産・技術基盤などについて所要額を確保している。
中でも、現有装備品の最大限の活用のため、可動向上や弾薬確保、主要な防衛施設の強靱化への投資を加速するほか、隊員の生活・勤務環境の改善に必要な予算については、所要額をしっかりと確保している。特に、隊員の健康にも直接影響があり、部隊からのニーズも高い空調は、最大限対応している。
具体的な防衛関係費の所要額については、第II部第4章第3節を参照。
加えて、格段に厳しさを増す財政事情などを勘案し、一層の効率化・合理化を徹底する。
参照図表II-4-2-1（令和5（2023）年度防衛力整備の主要事業（防衛力の抜本的強化に当たって重視する7つの主要分野））
資料：令和5（2023）年度の概要
URL：https://www.mod.go.jp/j/budget/yosan_gaiyo/index.html
