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第III部 わが国防衛の三つの柱(防衛の目標を達成するための手段)

3 海洋安全保障にかかる協力

防衛省・自衛隊は、ミャンマー、タイ、マレーシア、ベトナム、インドネシア、フィリピン及びスリランカに対し、海洋安全保障に関する能力構築支援の取組を行っている。これにより、沿岸国などの海洋状況把握(MDA)能力などの向上を支援するとともに、わが国と戦略的利害を共有するパートナーとの協力関係を強化している。

日スリランカ幕僚協議において合意事項などを記した署名文書を交換する様子(19(平成31)年2月)

日スリランカ幕僚協議において合意事項などを記した署名文書を交換する様子(19(平成31)年2月)

また、18(平成30)年5月に閣議決定された海洋基本計画では、法とルールが支配する海洋秩序に支えられた「自由で開かれた海洋」の維持・発展に向け、防衛当局間においては、二国間・多国間の様々なレベルの安全保障対話・防衛交流を活用して各国との海洋の安全保障に関する協力を強化することとされている。これを受け防衛省は、ADMM(ASEAN Defence Ministers' Meeting)プラスや海洋安全保障分野におけるARF会期間会合(ISM-MS:Inter-Sessional Meeting on Maritime Security)といった地域の安全保障対話の枠組みにおいて、海洋安全保障のための協力に取り組んでいる。また、19(平成31)年2月、日スリランカ海軍種間で初の幕僚協議を実施し、今後、年1回の共同訓練「JA-LAN」を実施することなどで一致した。