空自航空総隊 中野(なかの)2佐
F-35Aは、高いステルス性を有するとともに、これまでの戦闘機に比較して格段に進化したシステムを有しています。
平成28年11月17日、空自は、F-35A初号機を受領しました。29年5月現在、F-35Aの運用開始に向けて、4機のF-35Aを使用し、米国アリゾナ州ルーク空軍基地において操縦者の教育を実施しています。
同年2月7日、初飛行の日は快晴でした。高性能なシミュレーターなどによる事前訓練を入念に行うことで、F-35Aの初飛行を問題なく終えることが出来ました。F-35Aは操縦特性、状況認識能力にも優れており先端技術の粋を集めた、素晴らしい戦闘機であることを実感しました。初飛行は空自として新たな歴史のページを開くとともに、私の操縦者人生においても生涯忘れることのない出来事となりました。
今後、F-35Aは、三沢基地に配備される予定です。F-35Aは空自が保有する他の装備品とともにわが国の平和と安定に大きく寄与することを確信しています。また、米国における教育で修得した技術、知識及び米軍人と培った相互信頼関係をこれからも活かし、さらに強固な日米関係の構築に貢献したいと考えています。
F-35Aに搭乗し、
飛行前点検中の筆者
飛行訓練中のF-35A