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<解説>日米サイバー防衛協力について

防衛省・自衛隊は、「いかにサイバー空間の利用を安定的・継続的に確保していくか」という問題意識のもと、関係省庁・機関や諸外国との連携を進めている。特に、同盟関係にある米国との間では、各種オペレーションの基盤となるサイバー空間の利用の確保についても緊密に協力していく必要がある。

情報通信に関する様々な問題について議論するため、従来から、担当部局間による局長級および課長級の定期協議を行ってきたところであり、これに加え、政策レベルも含めた日米サイバー防衛政策ワーキンググループ(CDPWG)を新たに設置するなど、日米防衛当局間においては重層的な取組が進展している。

13(平成25)年10月の「2+2」会合においては、新たな戦略的領域であるサイバー空間における協力を向上することで合意し、また、サイバー空間などにおける課題への対応の確保が「日米防衛協力のための指針」見直しの目的とされるなど、今後の日米防衛協力において、サイバー分野は重要な位置づけのものとなっており、新たに設置されたCDPWGの枠組みも推進力として活用し、日米サイバー協力を新たなステージに押し上げていくことが重要である。今後、日米両政府全体の枠組みである日米サイバー対話とも連携しながら、この課題に対する取組を一層強力に推進していく。

CDPWGの画像

日米サイバー防衛政策ワーキンググループ(CDPWG)の様子