Contents

第II部 わが国の安全保障・防衛政策

防衛白書トップ > 第II部 わが国の安全保障・防衛政策 > 第5章 統合機動防衛力の構築に向けて > 第1節 新中期防衛力整備計画 > 1 新中期防策定の経緯

第5章 統合機動防衛力の構築に向けて

政府は、新防衛大綱に示された体制に向けて計画的に移行するため、13(平成25)年12月に「中期防衛力整備計画(平成26年度~平成30年度)」(新中期防)を国家安全保障会議と閣議において決定した。新中期防は、新防衛大綱のもとにおける最初の中期防であり、同大綱に盛り込まれた考え方に沿った統合機動防衛力の実現に道筋をつけるものである。

また、防衛省においては、新防衛大綱および新中期防で示された統合機動防衛力の構築に向けて、精力的に検討を進めているところである。

第1節 新中期防衛力整備計画

1 新中期防策定の経緯

平成23年度から平成27年度までを対象とする「中期防衛力整備計画(平成23年度~平成27年度)」(前中期防)は、22大綱に基づき、平成23年度からの5年間における防衛力整備の方針や主要な事業を定めた計画であった。22大綱の見直しの開始にともない前中期防は13(平成25)年1月に廃止され、中期的な防衛力の整備計画については、22大綱の見直しとあわせて検討のうえ、必要な措置を講ずることとされた。

これを受け、新防衛大綱の検討と並行して新中期防の検討が行われ、国家安全保障会議における審議を経て、13(同25)年12月17日に新中期防が国家安全保障会議と閣議で決定された。