第3航空隊(神奈川県綾瀬市)
2等海尉 酒井 亮佑(さかい りょうすけ)
私はP-1のパイロットとして現在「任務機長」資格取得のため訓練に励んでいます。今回は、私が今年の2月から取得した育児休業について紹介したいと思います。
昨年12月、私は妻から「育児休業を取得できない?」と相談を受けました。当時、我が家には2人の幼児(1歳9か月の娘、7か月の息子)がおり、半年後には妻の職場復帰も控えていたことから、私は育児休業の取得を決意しました。しかしながら、職場への影響も懸念されましたので、上司に相談し「仕事への影響を最小限にしつつ、育児に専念できる休業計画」を考えることにしました。
私が取得した育児休業等は表のとおりです。まず、冬季休暇に引き続いて育児休業を取得し、なるべく長く育児に専念できる期間を確保しました。また、「育児休業」だけでなく、「年次休暇」などの制度も利用することにしました。さらには、表の期間中も計画的にパイロットに必要な技量維持訓練を行うことにより、仕事への影響も最小限に抑えることができました。
このように、様々な支援制度を組み合わせることで、仕事と育児を両立することができました。男性自衛官には「育児休業取得は難しい」というイメージがありましたが、工夫次第で両立は可能だと今では実感しています。これからも仕事と家庭とを両立し、大切な家族とともに充実した人生を歩んでいきたいと強く思っています。本コラムが、支援制度への関心を高めるきっかけになれば幸いです。
家族との一コマ
育児プラン