Contents

コラム

防衛白書トップ > コラム > <VOICE>「 世界で一番安全な都市」を目指して

<VOICE>「世界で一番安全な都市」を目指して

東京都危機管理監  原田 智総(はらだ ともふさ)

東京都は人口約1,400万人、伊豆・小笠原諸島を含む62区市町村を有するとともに、わが国の政治・経済の中枢であり、東京都の危機管理はわが国の危機管理に直結します。総勢約190名の総務局総合防災部が東京都の危機管理を一手に担い、危機管理監は、防災・危機管理について総務局長を補佐し、その事務を整理するポストとして設置されています。現在、災害に強い街づくりの基礎となる首都直下地震などの被害想定の見直しをはじめ、各種防災計画や地域の防災力強化のための取組、事業者と連携した帰宅困難者対策、罹災証明のデジタル化やデジタルツインを活用した水害シミュレーションなどの防災デジタルトランスフォーメーションの推進、国民保護施策の充実等々、幅広い案件に取り組んでいます。これらに加え、その時々の地震・風水害などへの対応や各種訓練、新型コロナウイルス対策の取りまとめなど、危機管理監の職務は広範多岐にわたっています。また、基礎自治体である区市町村や、危機管理に欠かせない警視庁・東京消防庁、海上保安庁・陸海空自衛隊との連携も強化しています。このような職務を遂行するにあたり、自衛官としてこれまで培ってきた知識・経験や考え方、そして気力・体力は必要不可欠であり、総合防災部職員の皆さんとともに、「世界で一番安全な都市」を目指したいと思います。

日々ミーティングにおける筆者(奥右から2人目)

日々ミーティングにおける筆者(奥右から2人目)

防災訓練における筆者の様子(中央)

防災訓練における筆者の様子(中央)