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<解説>自衛隊員のリスクについて

自衛隊員の任務の実施には必ずリスクがありますが、リスクの程度は実際に派遣される地域の状況、活動の内容などにより様々であり、具体的な派遣検討においてリスクを評価した上で、派遣が可能だと判断される場合に派遣するものであり、さらに派遣にあたっては、任務の実施に伴うリスクを極小化する努力を行います。これは、これまでの御嶽山や東日本大震災の災害派遣、南スーダンPKOへの派遣などと変わりません。

新たな任務に伴う新たなリスクが生じる可能性はありますが、これを、法律上及び運用上の安全確保の仕組みによって、極小化、局限化し、隊員を派遣します。例えば、法律上の安全確保の仕組みとして、部隊などが活動を円滑かつ安全に実施できるような活動の実施区域の指定や、部隊などの活動している場所が「現に戦闘行為が行われている現場」となる場合に活動の休止・中断を行う旨の規定があります。また、運用上の安全確保の仕組みとして、活動地域の情勢について十分な情報収集や隊員の安全確保に十分な装備の携行、適切な教育訓練などがあります。

また、派遣に際しては、計画をしっかりと策定し、閣議決定をして、国会の承認を求めるなど、適正な手続きを踏むことになります。

このような様々な対応をとることによって、隊員の安全対策に全力を挙げてまいります。