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第II部 わが国の安全保障・防衛政策と日米同盟

2 米軍新規アセット(F-35B)のわが国への配備

F-35戦闘機は、いわゆる「第5世代戦闘機」として、高いステルス性能や高度な火器管制能力を有しており、通常離着陸型のF-35A戦闘機、短距離離陸・垂直着陸型のF-35B戦闘機、艦載型のF-35C戦闘機の3タイプがある。

米海兵隊のF-35B戦闘機については、13(平成25)年10月の日米「2+2」共同発表において、米国外における初の前方配備として、17(同29)年にわが国に配備を開始することを確認した。17(同29)年1月、F/A-18戦闘機の機種更新として、10機のF-35B戦闘機が岩国飛行場に到着し、同年8月には、現行配備のAV-8B戦闘機が、6機のF-35B戦闘機に更新される予定である。

岩国飛行場に配備されたF-35B戦闘機(17(平成29)年1月)【米海兵隊提供】

岩国飛行場に配備されたF-35B戦闘機(17(平成29)年1月)【米海兵隊提供】

わが国を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増す中、最も現代的かつ高度な能力を有するF-35B戦闘機がわが国に配備されることは、日米同盟に対する米国の揺るぎないコミットメントを示すものであり、同盟の抑止力を強化し、わが国及びアジア太平洋地域の安全に寄与するものと考えている。