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資料56 安倍内閣総理大臣の第13回シャングリラ会合における基調演説(概要)

平成26年6月1日

基調講演「アジアの平和と安定よ永遠なれ」

安倍内閣総理大臣は、世界の成長センターたるアジア太平洋地域が、その潜在力を十分に発揮し、平和と安定を確固たるものにするためにも、「法の支配」が特に重要であることを強調。主要なポイントは以下のとおり。

1 海における「法の支配」の徹底の観点から、3つの原則「①法に基づく主張、②「力」を用いない、③平和的解決」を提唱。南シナ海情勢におけるフィリピンとベトナムの対応を支持し、2002年の行動宣言(DOC)の精神と規定に立ち返りつつ、関係国が一方的行動をとらないよう約束すべきことを提案。また、日中両国が合意した不測の事態回避のための連絡メカニズムを実施に移すよう中国側に呼びかけた。

2 東アジア・サミット(EAS)を地域の政治・安全保障を扱うプレミア・フォーラムとして強化するため、常設委員会の設置を提案。また日本として、ODAの戦略的活用(巡視艇の供与、専門家の派遣など)、自衛隊による能力構築支援、「防衛装備移転三原則」による防衛装備協力を組み合わせ、海を守るためのASEAN諸国自身の能力をシームレスに支援していくことを表明

3 日本自身の取組として、「積極的平和主義」と「安保法制の再構築」の検討状況について、国連PKOにおける「駆けつけ警護」の事例に触れつつ説明

4 最後に、開発援助、平和構築、女性支援、人的交流等、様々な分野での日本の取組に触れつつ、日本の平和国家としての歩みは決して揺るがないこと、日本は地域のパートナーとともに「平和と繁栄への道」を歩んでいくことを明言

【外務省HPより抜粋】