第3章 わが国の防衛のための自衛隊の運用と災害派遣や国民保護 

(解説)スクランブル2万回

 航空自衛隊は、昭和33年2月17日に「領空侵犯に対する措置」任務を開始しました。以来、1年365日、休むことなく、本任務のための待機態勢をとり続けています。
 同任務に伴い実施する緊急発進(スクランブル)は、昭和33年5月13日に第1回目を行って以来、昭和58年2月1日に1万回に達し、また平成18年4月6日に2万回に達しました。これまで、領空侵犯に至った事例は、通算33件です。
 最近10年間のスクランブル回数とその内訳は、下図のとおりであり、平成17年度のスクランブル回数は、同8年度並の実施回数となっています。この実施回数の前年度からの増加は、中国機(推定を含む。)に対するスクランブル回数が増加したことによるものでした。
 「領空侵犯に対する措置」任務は、わが国の主権を守る上で重要であり、航空自衛隊は、昼夜を問わず、引き続きこの任務を適切に実施しうる態勢を維持していきます。
参照> 1章2節3
 
空自第305飛行隊(茨城県)
 
最近10年間のスクランブル実施回数とその内訳

 

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