1) わが国に対する武力攻撃に際しては、自衛隊は主として防勢作戦
1を行い、米軍はこれを補完・支援するための作戦を行う。
2) 自衛隊と米軍は、整合性を保ちつつ、各々の陸・海・空部隊の効果的な統合運用を行い、航空侵攻対処、わが国周辺海域の防衛、着上陸侵攻対処など機能別の作戦構想により対処する。
3) 自衛隊は、ゲリラ・コマンドウ攻撃
2など不正規型の攻撃を主体的に、極力早期に阻止・排除し、事態に応じて米軍の適切な支援を得る。自衛隊と米軍は、弾道ミサイル攻撃に対応するために密接に協力し調整する。米軍は、必要に応じ、打撃力を有する部隊の使用を考慮する。
(3)周辺事態に際しての協力
日米両国政府は、周辺事態
3が発生することのないよう、外交上のものを含むあらゆる努力を払う。周辺事態における協力の対象となる機能・分野及び協力項目例は、次のとおりである。
1) 日米両国政府が各々主体的に行う活動における協力
日米両国政府は、次の活動を各々の判断の下に行うことができるが、日米間の協力により活動の実効性を高める。
ア 救援活動及び避難民への対応措置
イ 捜索・救難
ウ 非戦闘員を退避させるための活動
エ 国際の平和と安定の維持を目的とする経済制裁の実効性を確保するための活動
2) 米軍の活動に対するわが国の支援
ア 施設・区域の提供及び自衛隊施設などの使用の確保
イ 後方地域支援(補給、輸送、整備、衛生、警備、通信、その他)
3) 運用面における日米協力
ア 警戒監視(情報交換)
イ 機雷の除去
ウ 海・空域調整