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第IV部 共通基盤の強化

2 限られた人材を最大限有効に活用するための取組(無人化・省人化)

わが国を取り巻く厳しい安全保障環境や人口減少・少子高齢化の急速な進展を踏まえれば、限られた人材を最大限有効に活用して防衛力を最大化することが重要である。

1 無人化の取組

防衛力整備計画では、装備品の無人化・省人化を推進するため、既存の装備体系・人員配置の見直しを進めることとしている。このため、水中領域においては、警戒監視や対艦ミサイル発射などの機能を選択的に搭載し、有人艦艇を支援するステルス性を有した戦闘支援型多目的無人水上航走体(USV:Unmanned Surface Vehicle)に関する研究を2024年度から開始し、作戦機能を強化することとしている。また、水陸両用作戦において自律的に行動可能であり、海上から部隊近傍まで補給品輸送などの任務を行う無人水陸両用車の開発を2024年度から開始するとともに、次期戦闘機などの有人機と連携する戦闘支援無人機(UAV)についても研究開発を推進することとしている。

戦闘支援型多目的USVのイメージ

戦闘支援型多目的USVのイメージ

2 省人化の取組

防衛力整備計画では、省人化した護衛艦(FFM1)を早期に増勢することや、水上艦艇のさらなる省人化・無人化を実現するため、USVに関する技術などの研究を継続することとしている。

1 多様な任務への対応能力の向上と船体のコンパクト化を両立させた新たな護衛艦。