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第III部 防衛目標を実現するための3つのアプローチ

2 運用面におけるより緊密な調整

日米両政府は、ガイドラインに基づき、運用面の調整機能併置の重要性を認識し、自衛隊と米軍は、緊密な情報共有、円滑な調整や国際的な活動を支援するための要員の交換を実施することとしている。

2015年11月、日米両政府は、ガイドラインに基づき、わが国の平和および安全に関連する緊急事態に際して効果的な日米共同対処を可能とするため、平時において共同計画の策定をガイドラインにしたがって実施することを目的とし、共同計画策定メカニズム(BPM:Bilateral Planning Mechanism)を設置した。BPMは、共同計画の策定に際し、閣僚レベルからの指示・監督や関係省庁の関与を確保するとともに、共同計画の策定に資する日米間の各種協力についての調整を実施する役割を果たすものであり、両政府は、BPMを通じ、共同計画を策定していくこととしている。

参照図表III-2-3-2(共同計画策定メカニズム(BPM)の構成)

図表III-2-3-2 共同計画策定メカニズム(BPM)の構成