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第IV部 共通基盤などの強化

3 その他の機関における取組

防衛大学校は、自衛隊の幹部となるべき者の教育訓練及び自衛官などに対するより高度な教育訓練とともに、これらに必要な研究を行う役割を担っている。

かかる役割のもと、防衛大学校では、一般学術研究や防衛政策に関連する研究を多数実施し、高度な研究水準を保持している。2022年度からは従来以上にデュアル・ユース技術を意識した防衛関連の基礎研究などを実施し、その研究成果を省内の他機関(防衛装備庁など)にフィードバックしている。

また、防衛大学校の研究成果については、グローバルセキュリティセンター1が扱うテーマを中心に、防衛大学校が主催するセミナーやコロキアムでの発表、『セミナー叢書』や『研究叢書』といったオンライン媒体の発行などを通じ、広く部外に発信している。

自衛隊の幹部学校などにおいては、定期的に安全保障に関する各種のセミナーやシンポジウムを開催し、産(企業)・官(政府及び地方公共団体)・学(大学など)からの研究員などの参加を得て、様々な視点からの討議や意見交換を通じ、将来のわが国の安全保障などに関する調査研究の資としている。

また、客員研究員の受入れや、国内外の教育機関、研究機関などとの交流などにより、調査研究に必要な知見及び情報を得て、教育・研究の質の維持向上に努めている。また、主な研究成果をホームページ上で公開しているほか、各種刊行物を発行するなど、積極的に情報発信2を行っている。

動画アイコンQRコード資料:防衛研究所が発信する出版物
URL:http://www.nids.mod.go.jp/publication/

1 グローバルセキュリティセンターは、先端学術推進機構に設置された部署であり、グローバルセキュリティにかかる研究又は共同研究(防衛装備庁などと共同して行う研究をいう。)の企画、立案及び実施やグローバルセキュリティにかかる研究成果の部外発信に関する事務を担っている。

2 陸自教育訓練研究本部は『陸上防衛』、海自幹部学校は『海幹校戦略研究』及び空自幹部学校は『エア・アンド・スペースパワー研究』などを公開している。