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<VOICE>ドイツ宇宙状況監視課程を受講した隊員の声

宇宙作戦群(東京都府中市)
2等空尉  飯野 可季(いいの よしき)

グーテンターク!私は2021年3月に宇宙作戦隊に配属されました(2022年3月から宇宙作戦群)。それまでは宇宙領域に関する知識がほとんどなく、その専門性に圧倒されながらも、部隊での教育及び業務を通じ、日々知識のかん養に努めているところです。そのような中、2021年11月にドイツにて開講されている「ドイツ宇宙状況監視課程」に参加する機会を頂きました。

「ドイツ宇宙状況監視課程」はドイツ空軍が主催する宇宙状況監視をテーマとした課程で、ドイツ宇宙状況監視センターに所属する職員のほか、世界各国の宇宙領域を専門とする部隊などに所属する隊員などが参加しています。世界中でも宇宙状況監視をテーマとした課程は少なく、本課程の受講は専門性の高い教育を受けられる貴重な機会であり、非常に有意義なものであると考えます。

また、宇宙には国境がなく、確実な宇宙状況監視態勢の構築のためには、一国だけでの努力ではなく、多国間連携が極めて重要です。その連携をより強固にするためにも、本課程を通じ参加国の宇宙状況監視に関する相互理解を図ることができたほか、各国で宇宙領域に携わる課程参加者とのコミュニティを築くことができたのは、大きな成果であり、かけがえのないことであると考えます。

宇宙領域専門部隊の一員として同課程を受講できたことを誇りに感じており、この経験を活かして今後の勤務に励んでいきます。ダンケシェン!

教育受講施設の前にて

教育受講施設の前にて

隊内における普及教育

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