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<VOICE>大空を守る者の使命~自衛隊の航空交通管制~

内部部局防衛政策局訓練課
航空管制官 2等空佐 江頭 努(えとう つとむ)
(現所属:航空幕僚監部人事教育部補任課)

自衛隊の航空交通管制は、民間航空機の運航の安全性や効率性を図ることはもとより、対領空侵犯措置をはじめとする自衛隊の行動や実戦を想定して行う戦術的な飛行訓練の特殊性にも配慮する必要があります。

空自の管制部隊で戦闘機を発進帰投させる筆者

空自の管制部隊で戦闘機を
発進帰投させる筆者

具体的には、初動から事態対処に至る防衛力を迅速かつ総合的に発揮できるよう、操縦者と一体となって連携し、刻一刻と変化する状況とニーズに柔軟に即応して、適切に戦闘機などを発進帰投させなければなりません。これは飛行部隊の諸活動成否の鍵を握る管制部隊の使命であり、これを裏付ける練成訓練の積み重ねが重要です。

私は空自の航空管制官としての矜持を胸に刻み、日々の業務に奔走しておりますが、今後再び管制部隊で勤務する際はその使命を完遂する所存です。

運航特性、操縦環境等の理解に資する空自航空管制官の同乗飛行訓練の様子(後席が筆者)

運航特性、操縦環境等の理解に資する空自航空管制官の
同乗飛行訓練の様子(後席が筆者)