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<VOICE>国連において国連三角パートナーシップ・プロジェクトに関する業務に携わる隊員の声

国連活動支援局(アメリカ合衆国ニューヨーク)
メディカルトレーニングオフィサー
2等陸佐 川﨑 真知子(かわさき まちこ)

私は2020年8月からニューヨークにある国連本部活動支援局で勤務を開始し、国連三角パートナーシップ・プロジェクトに関する業務、特に医療訓練の計画及び準備を担当しています。

近年の国連平和維持活動(PKO)を取り巻く環境は非常に厳しく、毎年100名を超えるPKO要員が任務中に亡くなっており、PKO要員の安全を確保することは喫緊の課題となっています。これを受け、2019年に野外衛生補助員コース(UNFMAC)が開設され、日本及び欧州から派遣された教官がPKO派遣中の要員に対し医療に関する教育・訓練を行いました。

年が明けて2020年は新型コロナウイルス感染症の世界的流行に見舞われたため、予定されていた訓練等が軒並中止となりました。そのような状況ではありましたが、現場のPKO部隊からは新型コロナウイルス感染症の蔓延防止のための施策を望む声が多かったことから、教育資料作成という緊急の任務に携わることとなりました。当該教育資料の作成に際し、多くの方々と協力していますが、最前線で仕事をしているやりがいを感じながら職務を遂行しています。

現在、同僚と協力して早期の訓練再開に向けた準備や新たな支援国の獲得に向けた調整、インターネットを活用した新しい訓練の開発などを進めています。微力ながらPKOの直面する課題の解決に貢献できるようこれからも頑張ります。

国連本部前にて

国連本部前にて

同僚とリモート会議中の筆者

同僚とリモート会議中の筆者