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<VOICE>UNMISS司令部に派遣されている女性隊員の声

陸上総隊司令部(東京都練馬区)
運用部付 1等陸尉 中林 由貴(なかばやし ゆき)

私は、2020年1月から1年間、UNMISSにおいて航空運用幕僚として勤務しました。私が所属する航空課は、文民、軍人及び現地スタッフの37か国約110名で構成される組織です。私は、UNMISSで保有する航空機計27機の日々の運航計画を作成するとともに、作成した運航計画をもとに運航を管理する業務を担当しました。運航管理にあたっては、急な天候不良や航空機の不具合、南スーダン政府の飛行許可が下りないといった問題が時折発生しましたが、その際は上司・同僚の協力を得てチームとして対応しました。このようにチームで問題の解決にあたったことで、大変やりがいをもって業務に従事できたと感じています。また、航空機での緊急患者空輸の要請があった際には、緊張感を持って対応しました。迅速かつ正確に関係部署と調整して航空機を離陸させることが患者の命に直結することから、緊急患者空輸により、無事に患者が病院へ後送された後、関係者から感謝の言葉をいただいた時は大変嬉しく達成感を感じました。

南スーダンへの派遣期間の1年間は、コロナ禍での勤務でしたが、職場の上司・同僚、一緒に派遣されている司令部要員、在南スーダン大使館の皆様及び日本から応援してくださっている多くの方々のおかげで無事に任務を完遂できました。この場をお借りして、あらためて感謝申し上げます。

インド空軍少佐と調整を行う筆者(左)

インド空軍少佐と調整を行う筆者(左)

職場の同僚との記念撮影(筆者:右から5番目)

職場の同僚との記念撮影(筆者:右から5番目)