コラム

<VOICE>部下の命を預かる責任の重さ -現場で活躍する女性自衛官-

練習艦「しまゆき」艦長 2等海佐 大谷 三穂(おおたに みほ)

13(平成25)年3月付、「しまゆき」の第21代艦長を拝命いたしました。
「しまゆき」は練習艦隊・第1練習隊に所属する呉(広島県)を母港とした練習艦であり、海上自衛官として身につけなければならない様々な術科技量を体得させるため、幹部から海曹士にいたる学生の教育などを行っています。
私は、学生時代から艦艇勤務に憧(あこが)れを抱き、海上自衛官に任官後、艦長になることを目標の一つとしてきました。このたび実際に艦長という職につき、女性だからという難しさよりも、約200名の部下の命を預かる責任の重さを痛感しているところです。
昨今、日本を取り巻く安全保障環境は一層厳しさを増しており、人材の育成は喫緊の課題といえるでしょう。海上自衛隊の各種装備も、それを取り扱う「人」の育成なしにはいきません。精強な部隊をつくる「教育」に携わることができることを誇りとするとともに、厳しくも明るい雰囲気をもった艦をつくり、日本の国防を担う艦艇乗(ふなの)りづくりができるよう、日々勤務に邁進していきたいと考えています。

「しまゆき」士官室にてインタビューを受ける筆者
「しまゆき」士官室にてインタビューを受ける筆者
 
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