コラム

<解説>ハイチにおける「絆プロジェクト」について

12(平成24)年5月、ハイチにおいて「絆プロジェクト」が始動した。これは、大地震で被災したハイチの復興を人材育成の面から支援するため、ハイチ派遣国際救援隊が企画した事業である。この「絆プロジェクト」には、ハイチ、日本およびMINUSTAH三者の固い絆でハイチの未来を築く、という強い思いが込められている。
ハイチ派遣国際救援隊は、同年5月から10月まで、首都ポルトープランスにおいて、ハイチ政府関係者等に対し、MINUSTAHからの指図を受けて施設機材(バケット及びグレーダなど)操作の教育を行ってきた。また、同年10月からは、施設機材操作の教育に加え、使用機材の整備方法など機材の維持管理に必要な整備教育も実施した。
教育を受ける学生は朝7時頃から夕方4時頃まで、座学のほか、走行操作、機械操作、実地作業などの教育を受け、最終的に計41人がハイチ政府公認の建設機械取扱免許を取得している。自衛隊の要員はハイチから撤収したが、本プロジェクトに参加したハイチ国民が、将来自らの手で自律的にハイチの復興を担っていくことが期待される。

「絆プロジェクト」開始式
「絆プロジェクト」開始式
予習中の「絆プロジェクト」参加者
予習中の「絆プロジェクト」参加者
 
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