コラム

<VOICE>ヘリポートの灯火を目指して-離島における急患輸送-

第72航空隊は、西日本から九州・沖縄周辺海域を中心に、航空救難業務に従事し、また、その能力を活かし急患輸送などにも対応しています。特に、長崎県および鹿児島県は多くの離島があり、防災ヘリなどが出動できない夜間や悪天候時に出動しており、その数は年間130〜150回程です。

我々を待つ患者さんを少しでも早く、安全に

第72航空隊 操縦士 3等海佐 下久保 達博(しもくぼ たつひろ)

私は、UH-60Jの操縦士として、これまで約50件の急患輸送任務に従事しました。月明かりのない深夜などにヘリポートの灯火を目指して出動し、我々を待つ患者さんを少しでも早く、安全に目的地に搬送しなければなりません。そのため、常日頃から、いつ、いかなるとき、どの様な事態が発生しても、的確に対応できる高い技量を目指して勤務に臨んでいます。

第72航空隊 操縦士 3等海佐 下久保 達博

整備員のチームで24時間の待機態勢

第72航空隊 航空機体整備員 2等海曹 川崎 義信(かわさき よしのぶ)

私は、大村航空基地でUH-60Jの航空機体整備員として勤務しています。急患輸送の出動の命令後、深夜でも1時間以内に応急出動機が離陸できるように5人の整備員のチームで24時間の待機についています。輸送された患者さんの命が助かったと聞く度に、何ものにも代え難い充実感と達成感を味わっています。

第72航空隊 航空機体整備員 2等海曹 川崎 義信
 
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