コラム

<VOICE>「安全・確実・快適」を誇りとして-特別航空輸送隊・政府専用機について-

特別航空輸送隊 第701飛行隊 1等空尉 一松 理香(ひとつまつ りか)

特別航空輸送隊(以下、「特輸隊」と呼称)は、93(平成5)年に千歳基地に編成されてから、今年6月で創設20周年を迎えました。任務運航回数約260回以上、訪問国85か国という実績を重ねてきました。
特輸隊は、国賓(こくひん)などの輸送をはじめ、在外邦人等の輸送や国際緊急援助活動などにも従事することから、「安全・確実・快適」を追求することが不可欠です。このため、クルー全員が一丸となり、絶対的な安全の確保、定時の到着および機内で快適に過ごして頂くことに全力で努めております。
本年1月に行った在アルジェリア邦人輸送任務は、特輸隊発足以来、初めての在外邦人等輸送任務であり、私も機内搭乗員として任務につきました。ご搭乗された方々の悲痛な心情を察しながら、どのようにおもてなしをすればよいのか、わたしたちはとても悩みました。しかし、「日本一心」、乗客の皆様と心を一つにすることを心掛けて、誠心誠意、懸命に対応しました。
私達の運航は、国家の威信を示すものであるとともに、在外邦人の方々が政府専用機を見て安心感を抱けるものでなければなりません。わたしは、このことを忘れず、「安全・確実・快適」に万全を期していることを誇りとし、さらなる発展を目指していきたいと思います。

政府専用機と特輸隊の隊員
政府専用機と特輸隊の隊員
 
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