コラム

<Q&A>対領空侵犯措置とは何ですか。

質問1 対領空侵犯措置とは何ですか。

対領空侵犯措置とは、わが国の領空を侵犯するおそれのある航空機や、領空侵犯した外国の航空機に対して、要撃機を緊急発進させ対応しつつ、領空からの退去を警告したり、最寄りの飛行場へ強制着陸させるなどの一連の行動をいいます。こうした活動は、国際法や国際慣行に準拠した行動であり、自国の安全保障上、世界のどの国にも認められた一般的な活動です。


質問2 なぜ航空自衛隊が実施するのですか。

わが国では航空自衛隊のみがこれを実施できる能力を有しているためです。
領空を守るためには、24時間365日、常続的にわが国周辺の空域をレーダーなどによって警戒監視しなければなりません。また、国籍不明機などを発見した際には、領空へ侵入されないよう、いち早く、駆けつける必要があります。南北に長大で、大小6,000を超える島々からなり、広大な領空を有するわが国において、こうした絶え間ない警戒監視をし、現場にいち早く駆けつけることができるのは、航空自衛隊以外にないのです。
なお、空軍機が対領空侵犯措置任務につくことは、国際的には一般的なことであり、わが国に特有のものではありません。

わが国の領空を守るF-15戦闘機
わが国の領空を守るF-15戦闘機
 
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