コラム

<VOICE>陸・海・空自衛隊による島嶼侵攻対処-米国における統合訓練(実動訓練)(ドーン・ブリッツ13)への参加-

第2護衛隊群司令 海将補 湯浅 秀樹(ゆあさ ひでき)

今回我々は、13(平成25)年6月に「島嶼侵攻対処にかかる自衛隊の統合運用要領および米軍との共同対処要領の演練」を目的として、米海軍第3艦隊および米第1海兵機動展開部隊が計画する大規模な実動訓練「ドーン・ブリッツ」に自衛隊として初めて参加します。
この訓練の特徴は、何と言っても、陸海空自衛隊の幕僚で一つの司令部を組織し、統合により島嶼侵攻対処にかかる指揮幕僚活動および訓練を行うことです。したがって、主要参加部隊もこれまでの米国派遣訓練とは大きく異なり、海上自衛隊からは護衛艦「ひゅうが」、「あたご」、輸送艦「しもきた」の3艦、陸上自衛隊からは西部方面普通科連隊をはじめ、AH-64D対戦車ヘリコプター、CH-47JA輸送ヘリコプターを含めた西部方面隊の各部隊が参加します。
訓練では、陸海空統合部隊として、海上機動から着上陸、展開、地域の確保までの一連の行動を米軍と共同して実施します。また、護衛艦「あたご」、AH-64D、普通科部隊の迫撃砲を組み合わせた実弾射撃も実施する予定です。
本訓練を通じ、米軍との相互運用性の向上とともに、自衛隊の島嶼侵攻対処能力のさらなる向上を目指す所存です。

第2護衛隊群司令 海将補 湯浅 秀樹
 
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