<解説>「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」について
07(平成19)年5月、第1次安倍内閣において「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」が開催され、安倍内閣総理大臣(当時)から諮問を受けた4つの類型についての提言をまとめた報告書※を、08(同20)年6月に福田内閣総理大臣(当時)に提出した。
わが国周辺の安全保障環境が一層厳しさを増す中、それにふさわしい対応を可能とするよう安全保障の法的基盤を再構築する必要があるとの問題意識のもと、集団的自衛権の問題を含めた、憲法との関係の整理につき研究を行うため、13(同25)年2月に安倍内閣総理大臣のもとにおいて、同懇談会が改めて開催された。同懇談会は、前回の報告書が出されて以後の安全保障環境の変化を踏まえ、わが国の平和と安全を維持するためどの様に考えるべきかについて、検討を始めたところであり、政府としては、まずは、同懇談会における議論を待ちたいとの考えである。
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