コラム

<VOICE> ジブチ自衛隊活動拠点で勤務する隊員の声

第9次派遣海賊対処行動航空隊 広報班長 1等海尉 青木 正憲(あおき まさのり)

私は、11(平成23)年12月から第9次派遣海賊対処行動航空隊の広報班長として、ジブチ共和国に派遣され、広報活動業務に邁進してきました。本稿では、ジブチでの任務遂行に適した拠点周辺環境の構築に資するべく取り組んできた現地交流について取り上げます。
部隊では、これまで様々な形で現地交流を行ってきましたが、私の派遣期間中は、過去に交流実績のない拠点周辺の学校と新たに関係を築き、支援品の寄贈や文化交流を通じて交流の幅を広げてきました。そこで見たものは、日本とは異なり鉛筆1本が貴重な環境ながら、目を輝かせて先生の授業を受ける生徒達の姿であり、その純粋な眼差しは一生忘れることのできないものです。
また、ある小学校の校長からは「日本は昨年大地震に遭って、津波などで甚大な被害を受け多くのものを失ったばかりなのに、どうして他国の住民に援助することができるのか。本当に有難う。」と声を掛けられました。日本人の持つ'真心'は、他国との友好関係構築に寄与できるものだと改めて気付かされた瞬間でした。

小学校関係者と調整を行う筆者
小学校関係者と調整を行う筆者
交流を行った学校での記念撮影(最後列左から2番目が筆者)
交流を行った学校での記念撮影(最後列左から2番目が筆者)
 
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