コラム

<VOICE> 日米豪共同訓練について−コープ・ノース・グアム−

西部航空方面隊司令部 3等空佐 村井 大文(むらい ひろふみ)

私は、12(平成24)年2月にグアムにおいて行われた米空軍および豪空軍との共同訓練(コープ・ノース・グアム)に戦闘機(F―2)操縦者として参加しました。
この訓練は、日米共同対処能力の向上と戦術技量の向上を目的に平成11年度から毎年行われていますが、今回初めて、豪空軍が参加しました。
豪空軍は、我々と同じように米空軍と緊密な関係にあり、戦闘機の運用方法も似通っています。初の日米豪共同訓練でしたが不安を感じることなく、スムーズに訓練することができました。
本訓練を通じ、彼らの紳士的な態度や日豪の戦術的な相互理解を積極的に深めようとする真摯な姿勢に深く感銘を受け、豪空軍との訓練は非常に有意義だと感じました。
11(同23)年3月の東日本大震災では、豪空軍のC―17輸送機による輸送業務支援が、自衛隊および在日米軍との緊密な連携のもとに行われました。自衛隊にとって豪軍は、重要なパートナーです。これからは、安全保障分野のみならず、災害救援や人道支援活動などの分野においても、相互協力および連携をさらに深めていければと思います。

ブリーフィングルームで豪空軍パイロットと訓練の調整を行う筆者(左)
ブリーフィングルームで豪空軍パイロットと訓練の調整を行う筆者(左)
平成23年度日米豪共同訓練における参加者の集合写真
平成23年度日米豪共同訓練における参加者の集合写真
 
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