コラム

<VOICE> トモダチ作戦−日米をつないだ絆−

第94防空ミサイル防衛コマンド 在日米軍司令部連絡官(当時)(現:退役)
スティーブ・A・タウン

私は、東日本大震災における地震発生直後から11(平成23)年7月末までの約4か月半の間、市ヶ谷の統合幕僚監部における連絡将校として、震災対応にあたる自衛隊とそれを支援する米軍との間の連絡調整にあたりました。
未曾有の大災害に対応する自衛隊と連携しつつ日本の皆さんを支援するためには、多岐にわたる調整が必要とされ、この調整を通じて、日本と米国の間には、文化の違いとそれに基づく業務の進め方の違いが存在することをあらためて認識することとなりました。しかしながら、平素の交流や共同訓練を通じて培った相互理解と、一日も早い被災地の復旧のために日米の協力を成功させようというお互いの努力によって、これらを乗り越えることができました。
震災により大きな被害を受けた仙台空港を迅速に復旧するなど、日米の積極的な調整および現場の隊員をはじめとする関係者の尽力により「トモダチ作戦」は成果を収め、日米両国の強い「絆」を示すものとなりました。

第94防空ミサイル防衛コマンド在日米軍司令部連絡官(当時)(現:退役) スティーブ・A・タウン
 
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