コラム

<解説> MV―22オスプレイについて

MV―22は、回転翼機の垂直離着陸やホバリングの機能と、固定翼機の速度および航続距離を持ち合わせた航空機で、CH―46と比較すると、最大速度は約2倍、搭載量は約3倍、行動半径は約4倍である。MV―22は中型航空輸送を任務とする航空機として、05(平成17)年、全ての信頼性および安全性基準を満たすものとして米国政府より量産が決定されており、海兵隊は360機を調達する計画である。12(同24)年7月1日時点で海兵隊は、約150機のMV―22を保有しており、イラクの自由作戦、アフガニスタンにおける不朽の自由作戦およびハイチにおける災害救援活動など様々な任務において世界規模で展開・運用している。
米海兵隊においては、老朽化した回転翼機CH―46を、より基本性能の高いMV―22へと更新する計画が進められており、11(同23)年6月、普天間飛行場に配備されているCH―46についても同様に、MV―22へ更新することが米国防省より公表され、12(同24)年6月29日、米国政府から、本年10月初旬に普天間飛行場の1個飛行隊のCH―46を同数のMV―22に更新する旨の接受国通報が行われた。

MV―22オスプレイ
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