ロシアは、欧州、中央アジアおよびアジア太平洋地域の安全保障に大きな影響力を持ち、かつわが国の隣国でもあることから、日露の防衛交流を深め、信頼・協力関係を増進させることはきわめて重要である。防衛省・自衛隊は、様々な分野で日露関係が進展する中、99(平成11)年に作成された日露防衛交流に関する覚書(06(同18)年改定)に沿って、各レベルで着実にロシアとの交流を進めており、外務・防衛当局間による安保協議や、局長・審議官級の防衛当局間協議をはじめ、日露海上事故防止協定に基づく年次会合、さらに、捜索・救難共同訓練などを継続的に行っている。
ロシアとの交流は、近年、ロシア軍の組織改編の影響もあり、やや低調であったが、海自と露海軍との間で、11(同23)年9月、第12回日露捜索・救難共同訓練が行われ、露海軍艦艇が訪日した。
(図表III―3―2―6参照)
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