わが国周辺の安全保障環境
朝鮮半島…朝鮮半島の平和と安定は、わが国のみならず東アジア全域の平和と安定にとって極めて重要な課題である。
-
10(同22)年9月、金正日国防委員会委員長の三男と見られる金正恩が朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長に選出されるなど、現在、北朝鮮では後継体制構築の動きが見られる。
-
10(同22)年11月、北朝鮮は、韓国軍が黄海に面する延坪島沖において射撃訓練を実施しているさなか、延坪島に向けて砲撃を行い、韓国側に民間人を含む死傷者が発生した。
中国…中国は、継続する高い国防費の伸びを背景に軍事力のさらなる近代化を進めている。
-
中国は、空母の保有に向けて、必要な技術の研究・開発を進めていると考えられる。
-
10(同22)年9月に生起した尖閣諸島周辺領海内において海上保安庁巡視船に対して中国漁船が衝突した事件の後、中国農業部漁業局所属の「漁政201」などが尖閣諸島周辺海域を複数回にわたって航行した。
-
11(同23)年3月、中国の哨戒機および情報収集機が、日中中間線を越えて尖閣諸島周辺のわが国領空まで約50kmに接近する飛行を行った。