コラム 

<VOICE>「運ぶ」を支える〜「自衛隊」を支える〜

いすゞ自動車株式会社 営業本部 官公庁担当部長 内田 一秋(うちだ かずあき)氏

弊社は、創業時から防衛向け車両などの生産事業に携わっており、73(昭和48)年に生産を開始した現行モデルの自衛隊用大型トラックについては、04(平成16)年には累計2万台の納入を達成しました。
自衛隊用車両については、民間向け車両を遙かに凌ぐ悪路走破性能などが要求されており、我々防衛事業に従事する者は、この要求性能を満たすための開発・生産を行うとともに、自衛隊の活動を支えるための維持・整備に取り組んでまいりました。
11(同23)年3月に発生した東日本大震災においては、3000両を超える弊社の大型トラックなどが、現地でその任務に使用されたと伺いました。実際に、自衛隊の様々な活動において、弊社の大型トラックなどが用いられているところを目の当たりにし、自衛隊の活動をしっかりと支えていることを誇らしく思うとともに、弊社も国民の生命、財産を守るという国防の一翼を担っているのだという「やりがい」と「責任感」を改めて感じているところです。
弊社の社是は「【運ぶ】を支える」です。社内売上げシェアの1%に満たない防衛事業ですが、その理念と弊社の経営者の判断により、災害救助などに使用されている車両が故障した際に必要な交換部品の確保や臨時の整備に対処できる体制をとるなど、緊急車両の稼動を最優先して支援し、各役員や幹部も一丸となって自衛隊の任務を支えるよう取り組んでおります。
今後は関連企業の被災や使用電力の制限など、これまで以上に厳しい事業体制も予想されるところですが、社長以下、防衛事業に従事する社員達とともに、より一層自衛隊の任務を支えるための努力を行っていきたいと考えています。
 
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