コラム 

<VOICE>日々の情報収集・警戒監視に従事する隊員の声

第5航空隊 3等海曹 水野 歩(みずの あゆむ)
私は、第5航空隊(那覇)の機上武器員(武器の管理、情報収集、写真撮影などを担当します。)として勤務しています。第5航空隊は、東シナ海を主とする海域の情報収集・警戒監視を365日休むことなく実施しています。
毎日早朝からフライト前の点検を開始し、情報収集機材の搭載や入念なシステムチェックなどを行います。離陸するとすぐに広大な海域が広がっており、多数の艦船が航行しています。P-3Cは一度離陸すると8〜10時間継続して飛行し、わが国周辺海域を航行する船舶等の活動を監視するとともに、航行船舶の中から、不法行動や不審な活動に従事する船舶等をいち早く発見することが任務です。船舶等を絶え間なく監視・識別することが必要なため、フライト中は高い緊張状態を強いられます。
私たちは、昼夜を問わず情報収集・警戒監視の任務を遂行しています。そのため、航空機の整備員も24時間態勢でP-3Cを整備しています。私たちP-3C搭乗員は、こうした後方支援に支えられながら、即応態勢を維持し、任務の完遂に努めています。
わが国周辺海域における環境は日々変化しています。私たちが行う情報収集・警戒監視などにより様々な兆候を早期に察知することにより、周辺海域の安全確保に寄与できるものと考えています。
 
写真を撮影する筆者

 

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