離陸する次期固定翼哨戒機(XP-1)
XP-1開発にあたっては、各種脅威に対処していくため、能力向上を図る必要があり、国内の技術力を結集して、機体、エンジン、搭載電子機器などの開発に取り組んだ。
能力向上の概要は、以下のとおりである。
・ターボファン・エンジン導入による飛行性能の向上・諸外国潜水艦の静粛化、高速化などに対応するための潜水艦探知能力などの向上
・不審船事案などへの対処を想定して小型水上目標を捜索・識別するためのレーダーおよび光学センサー能力の向上
開発が終了した後、XP-1はP-1となり、わが国周辺海域で情報収集・警戒監視に当たる固定翼哨戒機の主力は、長年活躍してきたP-3CからP-1へと徐々に移行していくこととなる。