8 日英防衛協力・交流
英国は、欧州のみならず世界に影響力を持つ大国であるとともに、わが国と歴史的にも深い関係があり、安全保障面でも米国の重要な同盟国として戦略的利益を共有している。このような観点から、国際平和協力活動、テロ対策、海賊対策などのグローバルな課題における協力や地域情勢などに関する情報交換を通じ、日英間で協力を深めることは、わが国にとって非常に重要である。
英国との間では、07(平成19)年1月、日英両首脳の間で、安全保障分野での協力を含む日英共同声明が発表された。また、04(同16)年1月、両国防衛相の間でも、両国の各分野での防衛協力を発展させていくための「防衛協力に関する覚書」が署名され、あらゆるレベル、さまざまな分野で協力と交流が行われている。10(同22)年9月には、楠田防衛大臣政務官(当時)が英国を訪問し、フォックス国防大臣およびアスター国防政務官との会談を行い、国際平和協力活動、わが国周辺の安全保障環境、海上交通路の安全確保などに関する意見交換を行った。
さらに、11(同23)年6月にはIISSアジア安全保障会議に際して、中江防衛事務次官がブレナン英国国防次官との間で13年ぶりに次官級の会談を行い、東日本大震災への対応や、今後の日英防衛協力などに関する意見交換を行った。
(図表III-3-2-8参照)