第II部 わが国の防衛政策の基本と防衛力整備
CONTENTS
第1章 わが国の防衛の基本的考え方
第2章 防衛大綱と防衛力整備
◆平成22年中に行われる16大綱見直し
▲16大綱見直しは国家の安全保障にかかわる重要課題であり、政府として十分な検討を行った上、今年中に結論を得ることとされている。
▲このため、政府としては、本年2月以来、「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」を開催し、有識者による議論を行っている。
▲防衛省においても、政府としての検討に資するため、防衛会議を開催するなど、今後の防衛力のあり方などについて議論を行っている。
本年2月18日開催の防衛会議(あり方検討関連)
●平成22年度の防衛力整備
17中期防は21年度までを対象としていたことから、22年度予算については、中期防がない中で適切に防衛力整備を行うため、その準拠となる方針が昨年12月に閣議決定された。
●コラムに取り上げた主要装備品など
【10式戦車】
◆装甲に新技術を採用
◆通信・情報伝達能力を向上
◆化学兵器などへの防護能力を強化
◆国産の120mm滑腔砲を装備
◆最高速度は約70km/h
◆重量は90式戦車より6t軽い44t
【護衛艦22DDH】
◆指揮・通信およびヘリコプター運用の中枢艦
◆哨戒ヘリなど9機を搭載可能
◆輸送機能・医療機能などを充実
◆基準排水量は約19,500t
【次期輸送機XC-2】
◆国産輸送機C-1の後継として開発
◆空輸能力(航続距離、積載量)が大幅に向上
航続距離は約6,500km(12t積載時)
C-1 約1,700km(2.6t積載時)
C-130H 約4,000km(5.0t積載時)
◆最大積載量は約30t