第III部 わが国の防衛に関する諸施策 

(VOICE)わが国で実施された上級下士官シンポジウムに携わった海上自衛官の声

海上自衛隊先任伍長 海曹長 畑中 一泰(はたなか かずやす)

 海上自衛隊の先任伍長は曹士海上自衛官のまとめ役として、海曹士に対する服務指導や部隊の規律の維持、士気の高揚などを図る取り組みを行っています。
 私は、平成18年6月から海上幕僚監部において、海上自衛隊先任伍長として勤務しています。
 昨年10月、第3回西太平洋海軍上級下士官シンポジウムを日本で開催しました。
 外国からは、10カ国25名が参加し、日本からも全国主要部隊の先任伍長など30名が参加しました。3日間のシンポジウムは、それぞれの海軍の装備や教育について紹介する各国海軍のプレゼンテーションで始まり、討論会では、上級下士官がリーダーシップを発揮するために必要な人格・能力および教養や、若い隊員に対する教育など、各国海軍の上級下士官が取り組んでいる問題について話し合いました。また、文化研修や観艦式研修を通じ、日本の文化、海上自衛隊の装備や隊員の姿を見せることで、日本と海上自衛隊のことをより理解していただけたと同時に、アジア太平洋地域における海軍下士官の相互理解に大きく寄与できたものと考えています。これからも、他国海軍に負けないよう、自らのリーダーシップを磨き、立派な若い隊員を育てていきたいと考えます。
 
説明を受ける各国海軍上級下士官

 

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