第III部 わが国の防衛に関する諸施策 

(VOICE)NATOおよびEUとのスタッフトークス(統幕における幕僚協議)

(現:第4航空団第21飛行隊) 3等空佐 横木 泰一(よこぎ たいいち)

 10(平成22)年3月、統合幕僚監部は、NATOおよびEUとスタッフトークス(幕僚協議)を行い、私はこれに参加する機会を得ました。スタッフトークスの目的は、相互の信頼・協力関係の充実・強化に寄与することです。国際的な安全保障環境改善への主体的・積極的な取組が、防衛力の主要な役割の一つと位置付けられる中、統合幕僚監部ではスタッフトークスなどを行うことにより具体化を図っています。
 今回のスタッフトークスでは、お互いの安全保障環境に関する認識の共有を図ったほか、海賊など、わが国と世界が直面する脅威、これらに対する国際的な取組なども議題に上りました。あわせて、統合幕僚監部とNATO、EUが、今後定期的にスタッフトークスを実施することで双方の認識が一致しました。
 わが国と欧州は距離こそ離れていますが、今後一層の協力が必要になると考えられます。その観点からも、非常に意義のあるスタッフトークスであったと思っています。
 
NATOスタッフトークスでの集合写真(左端が横木3佐)

 

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