第III部 わが国の防衛に関する諸施策 

(VOICE)ハイチ国際緊急援助隊に参加した隊員(空自隊員)の声

第1輸送航空隊第401飛行隊 3等空佐 武部 誠(たけべ まこと)
(現:第12飛行教育団第12飛行教育隊)

 私は、10(平成22)年1月、ハイチ国際緊急援助隊空輸隊長として空輸隊員を指揮し、C-130Hにより、米国ホームステッド基地とハイチ共和国ポルトープランス空港の間で、JICAの医療チームやハイチ国際緊急援助隊の人員、物資及びハイチ共和国被災民の航空輸送を実施しました。
 米国での訓練終了後、急遽引き続き国際緊急援助活動を行うこととなり、派遣当初は支援態勢、各種調整先、運行要領など、不明な点が多く当惑しましたが、空輸隊員の努力、米空軍要員や統合連絡調整所の多大な支援と協力によって、迅速かつ確実に任務を行うことができました。街中で米国民や米国在住のハイチ国民からいただいた数多くの感謝の言葉は、空輸隊員の励みとなり、本任務に対する充実感と達成感をより大きいものとしました。
 自衛隊の活動の場は世界規模となり、活動内容も多様化しています。あらゆる事態に柔軟かつ迅速に対応し得る
能力(知識、技量、語学など)のさらなる向上を目指すとともに、これまでの海外任務の経験を後輩へ教え伝え、グローバル化する自衛隊の能力向上に貢献していきたいと考えています。
 
ホームステッド空軍基地で米軍と連携して活動する武部3佐(左から5番目)

 

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