第III部 わが国の防衛に関する諸施策 

(VOICE)ハイチPKOに参加した隊員の声

中央即応集団司令部(ハイチ派遣国際救援隊第1次要員 副隊長) 2等陸佐 小倉 博之(おぐら ひろゆき)

 私は、ハイチ派遣国際救援隊の現地調査要員を務めた後、ハイチ派遣国際救援隊第1次要員の副隊長として、現地での復興支援活動などに参加しました。本年1月25日の大臣準備指示発出後、同月30日にハイチに向けて出国し、現地において国連などと調整を行いながら主力受入れの準備を進め、2月7日に主力第1波の到着を迎えました。
 現地ではハイチの復興に一刻も早く協力したいとの一心から、派遣隊員の生活用水確保もままならない中、直ちに施設活動を開始しました。国連の派遣要請からわずか約2週間あまりで展開した今回の派遣は、国連PKOの歴史において最も迅速な派遣の一つと現地では高く評価されております。
 現地では各国の派遣部隊と協力しております。隣国の韓国とは施設部隊を派遣していることもあり、相互の部隊訪問等を通じて連携を図っております。わが国と韓国は東
ティモールのPKO活動でも連携した経験を持っており、ハイチでも互いに協力して任務を完遂できるものと確信しております。
 
現地で取材を受ける小倉2佐
 
ハイチ派遣国際救援隊の宿営地での集合写真

 

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