第III部 わが国の防衛に関する諸施策 

(VOICE)第100回の護衛活動を達成した隊員の声

第3次派遣海賊対処行動水上部隊指揮官(当時) 1等海佐 中畑 康樹(なかはた やすき)
(現 統合幕僚監部指揮通信システム部指揮通信システム運用課長)
 
中畑康樹

 私たち派遣海賊対処行動水上部隊の第3次隊は、10(平成22)年1月、ソマリア沖・アデン湾における護衛回数が、昨年3月の第1次隊による海上警備行動に基づく護衛任務の開始から通算して、節目の100回に到達いたしました。その護衛終了後、テレビ電話を介して北澤防衛大臣や榛葉防衛副大臣、また楠田防衛大臣政務官から激励の言葉をいただき、護衛中の緊張による疲れも吹き飛ぶ思いでした。
 護衛任務は、決して回数が重要なのではありません。護衛対象の船舶が多かろうと少なかろうと、1回1回、その護衛対象となる船舶の安全確保に全力を尽くすこと、海賊には指1本触れさせないよう最善を尽くすことが大切なのだと、だから、1回目も、100回目も、そして101回目もまったく同じ気持ちで護衛任務に臨まなければならないのだと、私自身に言い聞かせ、そして部下にも徹底しました。
 この度任務を完遂して無事に帰国することができ、達成感と充実感に満ちておりますが、これもひとえに現地や日本における極めて多くの皆様のご支援、ご協力の賜であり、この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
 
北澤防衛大臣・榛葉防衛副大臣とのテレビ懇談
 
海賊対処護衛100回達成記念

 

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