第III部 わが国の防衛に関する諸施策 

(VOICE)平成21年7月21日防府市豪雨災害における関係機関の懸命な活動

防府市消防署 副署長 青木 一郎(あおき いちろう)氏

 平成21年7月21日、防府市は早朝から梅雨前線の停滞による大雨が続き、正午までに積算雨量が220mmを超える豪雨となり、過去これまでに例の無い甚大な土石流災害がいたるところで発生し、14名もの尊い命が奪われてしまったのです。
 自衛隊、警察の協力を受け、捜索活動およびピストン輸送で避難所への避難を行い、動かせない重傷者については陸上自衛隊第13飛行隊による救出活動が行われたところです。
 このような懸命な各機関の活動にもかかわらず、9名の方々が行方不明となり、7月22日から自衛隊、警察、消防による大掛かりな捜索活動が行われました。
 軟弱な地盤と不順な天候が続く各現場で二次災害を警戒しながら、7月28日までの長期に及んだところですが、自衛隊から延べ1,100名を超える隊員の派遣を頂いたことに勇気付けられ、士気も高まり活動の終結を迎えることができ、大変感謝しています。
 
UH-1Jによる救出活動

 

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