2 最近の検討状況
1 防衛省改革に係る有識者との懇談会
新政権として新たな防衛省改革の検討を進めるにあたって、政務三役として有識者から意見を聴取することが有益であることから、防衛・安全保障分野の有識者
3との懇談会を開催した。この懇談会での有識者からの主な意見は、以下のとおりである。
1) 自衛隊はシビリアン・コントロールに服するという精神を確立してきたが、昨今、これに疑義を生じさせるような事案も見られることから、前回の組織改革案を見直すことが必要
2) 内部部局と各幕僚監部は、それぞれがバランスをとってお互いに協働しながら大臣を補佐すべき。
3) 自衛隊の行動・活動について、有事のような進展が速く、広範な地域で多発する複雑な事態に際して、シビリアン・コントロールを確保しながら任務を遂行するためには、シミュレーションなどの事前の準備が重要
4) 省内の大臣補佐体制に関しては、内部部局と各幕僚監部のこれまでの考え方や、シビリアン・コントロールの重要性を考慮し、運用企画局の廃止や文官・自衛官の混合組織化については慎重な検討が必要
5) 防衛省改革において、調達改革についても議論を深めるべき。