3 わが国の取組に対する国際社会からの評価
(1)イラクにおける評価
イラクのマーリキー首相は、08(同20)年12月21日、イラクを訪問した外務副大臣と会談した際、「日本が自衛隊を派遣しイラクにおいて果たした役割と貢献、円借款を通じた経済支援に感謝する」旨を述べた。
また、09(同21)年1月28日、総理特使がバクダッドを訪問し、タラバーニー大統領、ハーシミー副大統領およびサーレハ副首相と会談した際には、イラク側から、「日本がこれまでイラクの困難な時に、自衛隊の派遣をはじめ、イラクの復興と安定のために尽力いただいたことを、イラク国民は決して忘れない」旨の話があった。
(2)国連からの評価
潘基文国連事務総長は、08(同20)年12月、内閣総理大臣にあてた親書の中で、「国連イラク支援ミッション(UNAMI:United Nations Assistance Missions for Iraq)に対する自衛隊による輸送支援という日本政府の重要な貢献」に対する感謝の意を述べた。また、「イラクでの困難な運用状況の中、日本による空輸支援はクウェートとバクダッドおよびエルビルの国連事務所の間の重要な、かつ信頼できる人員および貨物の輸送手段であった。この結果として、UNAMIや国連機関などはイラクでの活動を拡大することができた。」と、空自の空輸任務の意義について述べた。
(3)諸外国の評価
米大統領は、09(同21)年1月、内閣総理大臣にあてた親書の中で、「イラクの復興と安定への日本の関与に対して日本政府および日本国民に感謝する。日本の自衛隊は、イラクの人々が現在享受している成功のために貢献してきた。」と、わが国の活動に対する感謝を述べた。